フリーランスエンジニアの単価の上限はぶっちゃけどこまで?
~プログラマ専任からコンサルまで、稼げる額を徹底解説~
以下では、フリーランスエンジニアとして「どこまで単価を上げられるのか」をテーマに、プログラマ専任での限界ラインや、複数社兼任の働き方、さらに上流・CTO/CIO級のポジションまで含めてまとめました。あくまで目安ではありますが、現場の状況や海外事例を踏まえた実感を交えながら記事としてご紹介します。
1. プログラマ専任の場合:月140万円あたりが目安
1-1. SES・準委任での上限感
フリーランスのプログラマが、SES(システムエンジニアリングサービス)や準委任契約で企業と直接(またはエージェントを通して)契約するパターンでは、月100~140万円あたりが高水準とされています。
- 時給にして8,000円~1万円ほどになり、そこからエージェントのマージンが引かれることが多いです。
- ごく稀に月150万円を超える例もありますが、案件数自体が限られます。
1-2. 10倍プログラマ問題
「自分は他のエンジニアの10倍速い」「誰よりも短時間で高品質なコードを書く」といった“10倍プログラマ”が議論されることはありますが、それを客観的に証明するのはほぼ不可能です。
- 企業としても、「生産性が高いかもしれない」だけでは10倍の報酬を提示しづらいです。
- 結果的に上限単価は月140万円あたりが“天井”になりがちです。
2. 上流+コンサル+専門技術なら150万~180万円帯
2-1. 要件定義やPMO要素を担当
プログラマ専任よりも、上流工程(要件定義、設計、PMO)やコンサル寄りの業務を兼任できるエンジニアは、金銭的に余裕がある大手案件が多く、単価が上がりやすいです。
2-2. 専門分野×上流=報酬アップ
- AIやクラウド(AWS、GCP、Azureなど)の先端分野に加え、PMや要件定義のスキルがあると、月150万~180万円も現実的な数字になります。
- PMP資格やAWS上位資格、特許・出版など、権威づけを行い、大企業のDX案件でさらに上を狙う方もいます。
3. 複数社兼任(タスクベース)で月200万円超を狙う
3-1. 1社フルタイムより、週10~20時間 × 複数社
プログラマ専任でも、複数社とタスクベースで契約する形なら、合計報酬が月200万円以上に到達することがあります。
- 時間ベースで契約するのはなくタスク/機能ベースで契約します。時間単価という制限から脱却するので、優秀なプログラマの現実解はこちらが最も最適解になります。
3-2. なぜコスパが良いのか
- 10倍プログラマのように生産性が高い人ほど、短時間でタスクを完了させ、残り時間を別の企業の仕事に当てることが可能
- 企業は「半受託のような形でお任せできる」メリットを得られ、高めの報酬に合意しやすくなります。
5. 結局どこまで稼げる? ざっくり金額イメージ
- プログラマ単体(SES)
- 月100万~140万円が上限ライン
- 140万を超える案件は稀
- 上流+コンサル+専門技術
- 月150万~180万円台が狙いやすい
- PMP・AWS資格・出版などでさらに上振れする可能性
- 複数社兼任(タスクベース)
- プログラマ専任でも、週10~20時間ずつ複数社に振り分けて合計月200万円以上を得る実例がある
- スケジュール調整・契約管理が鍵
6. まとめ
「エンジニアの単価の上限」と一口に言っても、
- プログラマ専任のSESであれば月140万円前後
- 上流+コンサルを組み合わせれば月150~180万円台
- 複数社兼任ならプログラマでも月200万円超の合計報酬が可能
というように、役割や契約スタイルによって大きく変わります。
特に、複数社のタスクベース契約はコスパが良い例として注目されています。1社では高額になりにくい業務を、短い時間×複数社でカバーすることで、月200万以上の合計報酬を実現する上級エンジニアも存在します。
最終的に、エンジニアがどこまで稼げるかは「責任範囲(上流か実装か)」「契約形態(フルタイムか複数社兼任か)」「専門スキル(AI, クラウド, DX)」「ITコンサルタント有無」などに大きく左右されます。自分の得意分野やキャリア目標を意識しながら、最適な働き方を選んでみてください。